テイスティングQ&A

代表的なものをいくつか抜粋しました。
疑問がありましたら遠慮なくお問い合わせください。

ウイスキーテイスティングとは?

シングルモルト倶楽部のイベントとしてウイスキーテイスティングを行っていますが、ウイスキーテイスティングって何のために行うのでしょう?
一般にテイスティングという言葉は “鑑定” という言葉が一番適切です。
“鑑定” の一番の目的は、

の2点が適当ではないでしょうか?

“鑑定” という言葉に直すと、テイスティングとは難しそうですね?
雑誌や書籍などに、 『そんなに難しいものではありません。気軽にトライしましょう♪』 らしき記事をよく見かけますが、あれは、半分正しく半分嘘です。
『気軽にトライしましょう ・・・ 。』 の部分は肯定しますが、 『そんなに難しいものではありません。』 の言葉は無責任です。
800種類以上もの成分が入ったウイスキーの香りや味を、分解して再構築し、一般的な単語に直す作業は簡単に出来るものではありません。
難しくないのなら、そのようなスペシャリストに失礼です。

目的に応じた飲み方など難しくなく、テイスティングに数回も参加すれば区別できるようになるでしょう。
それを、第三者がわかりやすい言葉で表現することが難しいのです。
最初はやはり慣れないでしょう。
しかし、回数を重ねるうちに 『確かこれはあの時かいだ匂いだ ・・・ 。』 『あ~、あの味がかすかにする ・・・ 。』 と感じるときがあります。
それができれば占めたもの。

なぜ、鑑定をおこなうの?

お酒をドンチャン騒ぎのためだけに利用している方を見かけると、お酒を扱う立場の人間としては非常に残念になります。
“ドンチャン騒ぎ” が悪いわけではありません。
ところかまわず “だけで何が悪い” という方は腹立たしい限りです。

シングルモルトに限らず、お酒全般には目的と用途が存在します。
“正しい” ということは無いと思いますが、目的と用途に “適している” 嗜好品としてシングルモルトを楽しめばその楽しみは数倍になります。
もちろん、隣の方と “適している” 部分が同じで無いことは当たり前です。
シーンや目的に応じたシングルモルトは何なのか?
それを発見するために、シングルモルト倶楽部テイスティングは存在しているのです。

あるウイスキーにはカラメルが使用されています。
コーラに使う甘味料兼着色料です。
それを知らずに、 『あのウイスキーは甘くて美味しい。』 というより、カラメルが入ったウイスキーとそうで無いウイスキーを正しく判断して、それでも尚且つ、 『あのカラメルの味がチープっぽくて好きだ。 』と表現できたらカッコいいと思いませんか?

なぜ、集まるの?

私らのテイスティングは、黙って黙々と飲み続けるわけではありません。
数種類のシングルモルトをひとつずつ皆さん同じものを試飲して、どんな匂いや味がするって皆さん勝手に発言しています。
他の人の発言を聞くと、 『そういえばそのような気がする ・・・ 。』 と新たな発見があったります。
真剣ですが楽しんでウイスキーテイスティングをやっています。
そうしているうちに、知らず知らずに五感と表現力が鍛えられていくのです。

なんといっても、手の届かなかったプレミアムモルトが、皆で予算を出し合うと一気に敷居が低くなる。
コレに尽きますね。

5万円のボトルで10人集まったら参加費5000円?

残念ながらそういうわけには行きません。
店舗運営とは比べ物にならないくらい微細ですが、倶楽部運営にはお金がかかります。
企画を行った方は参加費は免除されますのでその分の負担も分散されます。

倶楽部の利益というより、倶楽部が損失を出さないような予算組みを行います。
原価より少しは高くなりますが、 BAR など店舗で飲むよりはるかに格安で飲めるという仕組みです。

テイスティングで余ったボトルは?

抜栓した在庫を倶楽部が抱えると、製品劣化の恐れから倶楽部員に原価で販売しています。
例えば、テイスティングで 6/10 使用したとします。
それが 10,000円 のシングルモルトだった場合、購入者は余りの 4/10 に 10,000円 を掛けた 4,000円 を倶楽部に支払います。

買い取る優先権は企画を行った方にあり、企画者が購入する場合は半額となります。
企画者は、レポート作成などの企画に関するあらゆる負担が生じますので、このような部分で優遇されているのです。